みなさん、こちらを見てください。
見渡す限りの大平原、何も無いですね。あるのは畑だけ
そうですここが兵庫県篠山市。主産業はもちろん農業です!
そんな絵に描いたような田舎”篠山市”では、日々多くのベテラン農家さんたちが腕を競い合っているんですが、、
なんと2年前からプロの農家として活躍する若者がいるらしい。と聞きつけた取材陣は、さっそくインタビューに向かうことに!
インタビュー開始!
大坂:こんにちは〜
真っ赤なジャケットで登場したのが大坂宇津実さん。現在24歳、篠山を拠点とし全国各地に野菜を卸す、やり手の若手農家さんです!
ラ:赤いジャケットが目立ってますね、遠くからでもすぐ見つけられました。
大坂:そうなんです。こっちで農業を始めた頃から「地域の人に顔を覚えてもらいたい!」という思いでずっと赤い服ばかり着てるんです。最初は軽い気持ちで始めたんですが、、今となってはすっかり定着してしまったので辞められなくなってます(笑)
ラ:そんなキャッチーで笑顔が素敵な大坂さんに、さっそくこれまでの経緯をお聞きしていきたいと思います!
生まれは大都会”大阪” 農家になるなんて思いもしなかった
現在では年間数十種類もの野菜を扱い、華麗にトラクターを操るプロ農家の大坂さんですが、元々は生粋の都会っ子、田舎とは縁のない生活を送っていたといいます。
大坂:生まれも育ちも大阪のど真ん中で、自然に触れることは少なかったと思います。でも僕にとってはそれが普通で、父親の実家が田舎にありましたが特に魅力を感じることはなかったな。
ラ:ちなみに大学は農学部だったそうですが、農家になるつもりは全くなかったんですか?
大坂:食べることが好きだったから、自分の好きな分野の勉強がしたいな、、ってそんな動機です。今じゃ考えられませんが当時はサラリーマンになる気満々だったんですよ!
ラ:なんと・・・今の大坂さんの姿からは想像できないですね。
学生時代のサークル活動がきっかけで農業の道へ
農学部だけど農業には関心なし!!そんな都会で生まれ育った大坂さんが農業に目覚めたのは、大学時代のサークル活動がきっかけでした。
大坂:学生時代はとにかく「いろんな世界を見てみたい」という思いが強くて、新しいことも積極的にチャレンジするようにしていました。
ある時偶然「農業ボランティアサークル立ち上げ」の話が舞い込んで来て、「面白そう!」と思いサークルに入ることにしたんです。
それがまさか今住む地域や職業に直結する決断だったなんて。ほんと何が起こるかわからないですよ。
学生時代の大坂さんは、いろんな世界を知ろうと行動しました。その結果、人生の軸となる農業の世界と出会うことができたのです。
大手企業に就職?悩んだ結果“サラリーマンにはならない!”
就職活動時期になり、当時大学院に通っていた大阪さんは大手企業での就職の選択肢を迫られます。しかし、当時すでに“農業”の世界に出会っていた大坂さんにとって、サラリーマンになる自分の姿は、違和感を感じるものでした。
悩んだ末、選んだのは“篠山で農業”でした。
ラ:最終的に農業の道に進む決断を決められたのに、何かきっかけがあったんでしょうか?
大坂:最終的に決断する決め手になったのはドイツへのインターン経験ですね
農業の道へ進む!決断を後押ししたドイツでの経験とは?
大坂:大学3年生の時に、知り合いの方の紹介でドイツのワイン工場にホームステイをしたんです。右も左も分からない国と地域で、覚えたてのつたない英語を話しながら毎日鬼のように働いていました。
ラ:ブルジョワですね
大坂:当時お世話になったワイン工場のパパさんが、ぶどうの生産から加工、さらに農家レストランの経営までを行っていて。レストランでテイスティングパーティーなんて開いてお客さんを出迎えていたんです。
それまで僕の中で農家って、生産の一部分しかないイメージが強かったんですが、パパさんと出会って農家のイメージが変わりました。農業者は生産から消費まで、あらゆる工程に携われる稀少な職業であることに気づいたんです。
それまでも農業は好きでしたが、ドイツでの経験があってはっきりと農業の道に進む気持ちが大きくなりました。
今、農家レストランを開くのが人生の目標の一つなんですが、これもパパさんの影響が大きいんですよ。
ラ:ドイツでの貴重な経験が、農業の道へ進む背中を後押ししてくれていたんですね。
現在の仕事に後悔はない??
ラ:現在毎日朝から晩まで忙しく働く大坂さんですが、今の仕事を選んだことに後悔はないですか?
大坂:これははっきり言えますが、後悔はないです!学生時代、決断の場面で悩むこともありましたが、思い切って行動して本当に良かったと思っています。
農家の仕事はその人の生き方とリンクしています。自分はもともと感覚派の人間なので、ドロドロになって仕事をしている時が一番楽しいんです。
今となっては都会でサラリーマンはやりたくありません。僕が今やっている仕事よりも面白い!ってきっと思えないから
やりがいのある仕事に出会えた!しかし、まだまだ夢の途中です
そう笑う大坂さんは、「眩しい。」の一言でした。
SNSを使った発信力を生かし、これから若手農家の中心的存在として活躍が期待される大坂さんに、これからも目が話せません!
大坂さんが運営する「どろんこやさい」公式HPはこちらから↓